●オンディマンド研修の限界
長引く新型コロナウィルス感染拡大に伴い、
今年度入社の新入社員の方々も自宅でのリモートワークを余儀なくされました。
今回伺った企業も本来なら4月に皆が顔を合わせて対面で行うはずの新入社員研修でしたが、
このコロナ禍においてオンディマンドでビデオで各自が学習するスタイルを取らざるを得ませんでした。
ビデオではビジネスマナーの基本を勉強したとのことです。
そして7月から徐々に出勤しての勤務が始まって彼らを見ていると、今年の新入社員にある特徴が見られるとことでした。
それは、電話応対や報告など、人と口頭で関わる業務において例年ほどの対応力がない、との事です。
リモートワークで人と話す機会が極端に減ったことから経験値という点では致し方がないことかもしれません。
また指示を出されてからの動きに機敏さがないなど、何か行動にも社会人としてワンランク上に成長してほしいとのご要望でした。
先輩達も指導に戸惑いがあるとのことで、
例年は4月の研修である程度実践してきてくれているのであまり自分たちから細かいことは言わなくてもよかった。
今回いざ自分たちが指導しなければならなくなった際に、指導のポイントなどの点で戸惑いがあるとのことでした。
このお話を聞いてオンディマンド研修での限界を感じました。
実践が伴わない知識はいわゆる「絵に描いた餅」で、食べられない=使えないということになってしまいます。
●「脳」での理解と「体」の動きは別!
FINESTでいつも伝えている、
「脳」での理解と「体」の動きはすぐに連動しないということは、このような実体験からわかります。
彼らは、そういった意味では、わかってるのにできない。。。と思ったことでしょう。
その気づきは非常に大切です。
『インプットした知識をアウトプットで行動化する』
FINESTの研修で徹底して行なう実践練習で、
彼は皆自分ができていないことを指摘され、驚いている姿が印象的でした。
自分が何がダメだっかのかに気づいたり、ダメであったことをこの場で初めて気づく方もいました。
実践練習を重ねるにつれ、自分の変化に喜び、
彼らはこの真夏の暑い中、換気のためにドアを開けっ放しで頑張ってくれました。
いつも感じる、成長に向かって取り組む時に輝き出す「キラキラした瞳」がそこにありました。
彼らの本当の成長のスタートはこれからです。
辛い経験は、大きな成長をもたらします。
1年後3年後10年後の彼らを楽しみにしています。